あっと!驚く交通事情パート1

『あっ!と驚く交通 事情』

私の住んでいるパタヤという町は自由の気風に満ちあふれている。タイという言葉は「自由」を意味するらしい。その意味においては我がパタヤはタイの代表選手と言えなくもない。交通ルールにいたっても全くの「自由」である。まず最初に日本人がこの町に来て感じるのは交通ルールはあるのか、という疑問らしい。何故かというとオートバイ(タイではモ−タサイという)の逆走、スピードオーバー、ヘルメットの不着用、信号無視などである。

私もパタヤに来た当初は恐いと感じたものだが、「慣れ」というものは恐ろしいもので今では何も感じない。私に言わせれば目に見えるルール違反より目に見えない違反の方が遥かに恐ろしい。いくら自分が気をつけても相手から来る事故の方が非常に恐く、また防ぐ方法が無い。ではパタヤでの驚くべき交通ルールを説明しましょう。

まずは目に見える方から

逆走について

そもそも逆走するのはモータ−サイとばかり思っているフシがあるがとんでもない。乗用車であろうが、トラックであろうが逆走はする。警察にこれは違反ではないかと尋ねてみました。結果、違反ではないそうです。そういえば逆走が原因でキップを切られている所を見た事がありません。何故か、路肩を走行していれば良いのだそうだ。みなさんパタヤに来たらドンドン路肩を逆走して下さい。(安全を良く確認してね。)

スピードオーバー

タイにはねずみ取りがありません。取り締る機械が無いのです。ですから、君は何キロオーバーだから減点は何点で違反金はいくらだ。ということには絶対になりません。スピードオーバーの取締はありますが、警察官の判断で君はスピードオーバーだと言われるだけなのです。証拠は無いのですから、俺はスピードオーバーしていないと言い張る人もいるのではないかと考えましたがそれがいないのです。タイ人の友達に聞きました。どうしてケチをつけないのかと。答え:キーキアット(めんどくさい)、100バーツわいろを払えば済むのだから。。。と。

ヘルメット不着用

バンコック市内は全域ヘルメット不着用は違反となります。パタヤでも市内のみヘルメット着用が義務付けられています。(2km〜1km位の地域)その地域を出るとヘルメット不着用でもお構いナシ。

パタヤ市内でもヘルメット不着用で警察に捕まっているのは外国人が多く、タイ人は取り締るつもりがないように見えます。そこで、また友達に聞きました。何故外国人ばかり捕まえるのかと。答え:モータサイに乗っているのはお金が無いタイ人が多く、また子供もいる。例え捕まえても罰金が取れないから...。

信号無視

パタヤにも日本ほどではありませんが信号機は存在します。しかし、信号が変わるのが長過ぎて一度赤信号で引っ掛かると5分も待つこともザラです。そこで賢いタイ人、左右を良く見て車がこなければサーッと信号無視。わからないことはない。もっと賢いタイ人、タイは日本と違って赤信号でも左折は車がこなければ良く注意して左折ができます。赤信号に引っ掛かると左折、次にとる行動は道路を横断して反対車線へそれからまた赤信号を左折。何とU時型に走り、真直ぐ走ったと同じ事にしちゃう訳。ご立派。

次に目に見えない違反の数々

飲酒運転

朝起きて大通りを走ってみると中央分離帯のグリーンゾーンに昨日の夜に路肩を踏み外して突っ込み、横転しているトラックや乗用車を良く見ます。多い時には10kmの間に2、3台。私も正直もので初めはこの運転手、随分疲れて居眠りをしてしまったんだなと考えておりました。

でも、慣れてくると大通りに面して1km間隔で数奇屋風造りのビア−ハウスがあるのに気がつきました。面白そうだというので友達と入ってみたのですが結構お客が入っているではありませんか。彼らは長時間ねばって女の子を口説いてます。そして何やら交渉が成立したのか、朝の2時頃、その女性を伴って店を出ます。サバイかな。

そこで思い当たりました、彼らは自分の思いを遂げた後、恐らく5時頃帰宅するのです。けど、まだ酔いが残っていて、それに事後の疲れも加わり睡魔に襲われてグリーンベルトに一直線だな。とこんな連中が走っている夜中には恐くて運転できませんね。

ペーパードライバー

土、日曜日などに走っているとあっちへフラフラこっちへフラフラ、車線を跨いで走っている車に出くわします。こいつ飲酒運転か麻薬でもやっているのか、それとも携帯電話をかけているのか、はたまた助手席に座っている彼女にやらせているのかと勘繰ってしまいます。並走して運転手を確かめるとこれが普通のおじさんだったり、おばさんだったりします。それにしてもヘボばかり、クラクションを鳴らすとタイスマイルで答えられ、思わずこっちもジャパニーズスマイルで答える。

どうしてこんなにヘボが多いのか友達に聞いた。答え:タイにも学科と実技があるそうな。そこでタイ語がわからない人、すなわち外国人やちょっとおかしなタイ人は200バーツ程払うと、その日の試験問題を全て教えてくれるそうである。

加えて実技の方も裏があり、試験官にチップをはずめば即座に合格だそうな。こんな連中が土、日曜日に車に乗り運転されたのでは、寒気がする。

交通 違反取締り

前に何度か申し上げましたがタイで交通違反をすると、違反キップを切られ後日警察署に違反金を納めに行く。これが建て前。しかし、そんな事をやっている警察官も少なければ、警察署に罰金を納めに行くという呑気な人もタイには少ない。ではどうするか、タイ人得意の交渉がはじまる。

捕まったら車を止める。ドアは開けない。警察官が来るまで車内で待つ。警察官が来たなら「お暑い中ご苦労さん」と言って100バーツの紙幣を差し出す。警察官も慣れた手つきでサッと違反キップの下に隠して取る。「気を付けて行きなよ」「ありがとう」これで終わり。これは美学だね。

日本の警察官とのトゲトゲしい雰囲気は無く、お互いの立場を理解しあい、いたわりの気持ちさえ感じる。良い関係ではないでしょうか。どんな違反も金額が違うかも知れないが、お互いの利害が一致する関係なので全てこれでケリが付く。こちらは違反を安く見逃してもらえる、彼等は国庫にはいるお金を自分達のポッポに入れる事ができる。一石二鳥とはこのこと。

次の『あっ!と驚く交通事情』パート2は私が実際にこの目で見た、友人が起こした死亡事故の一部始終です。