タイはニセモノだらけ

『ニセモノ天国』

タイは東南アジアの全域で生産されたニセモノが集まるニセモノ天国だ。何と言ってもニセモノの最大生産国は香港、中国、韓国である。勿論、タイでも生産している物もあるが、上記の3大生産国には質、量 ともに負ける。

最初は可愛いものだった。どこからか本物のミュージックテープを持って来て、それをダビングして3本いくらとか、5本いくらなどと夜の露天屋台でやっていた。それがCDに変わった。それからDCVになった。自分達で生産しているより中国から密輸して売るほうが手っ取り早く、また商品が早く質も良かった。

バンコックにあるパンティッププラザに行くと、ありとあらゆるDCVの海賊版、パソコンソフトのコピー、ハードウエア−などが所狭しと並んでいる。タイの秋葉原と言われているが、日本の秋葉原はニセモノを売ってはいないので迷惑千万であろう。 日本のおじさん、おばさんの好きな高級スイス時計やフランス有名バックはパッポンの夜店に行くと全て揃う。

ゴルフ用品も台湾製のホンマ5スター、キャロウェイ、テイラーメイドなど人気クラブのニセモノが所狭しとビル全体に並べられている。タイの社会の中に、私の知らない分野にもおそらくこのニセモノは、はびこっているのだろう。

「メイド イン ジャパン」といえば高級品を意味して飛ぶように売れて行くそうだ。車が故障して修理に出すと、部品は日本製の中古と韓国製のニセモノがあるがどちらを使うかと聞かれるそうである。もちろん日本製の方がより高級品で高いという意味だ。

電気製品にも聞いた事のない日本メーカーが登場する

サイジョー電気、ヤシマ電気、みつまる電気、まつうえ電気などである。最初の2つはおそらく日本の会社であろう。日本では全く無名であるがその名前が日本企業を意味する為にタイ人は安心して買って行く。後ろの2つは中国のウサン臭いコピー会社であろう。でもタイ人はこんな会社も日本にはあるのだろうと思って日本を信じて買って行く。結果は案の定、粗悪品である。

最近、若い人達の間で日本語がプリントしてあるTシャツが流行している。書いてある事はたいして意味がない。その日本語が間違っているのも有る。意味が無くても、間違っていても良いのです。彼らは日本のイメージを表現する事がファッションなのですから。

時々地方のショッピングセンターやデパートに行って驚く事があります。そうした一流の所でもニセモノと分かる商品を堂々と売っていることであります。ゴルフ用品を例に取ると、台湾製のホンマは非常に良くできています。プロが見るとヘッドの塗装やシャフトのしなり、固さなどが若干違い、ニセモノと気付くのですが、この商品が好きなタイ、台湾、韓国人はこれをホンモノとして買っている為に、ホンモノがどんなものか知らないのです。

でも心の中に、ひょっとしたらニセモノではないか?という疑問もあるでしょう。日本人の私に会うとそれを見せびらかし、どうだホンモノだろうと確認を求めます。

ホンマの5スタ−は、おそらくプロにしか、或いは注文生産しかしていないだろうと思います。しかし彼らが私に見せるのはいつも限って5スターなのです。これは、星の数が多いほど高い事を意味するのです。(本来はシャフトのトルクの度合いを示したもの)未だ私はホンマの5スターのホンモノを見た事がありません。本当にあるのでしょうか。それなのにあちらこちらでホンマの5スターを見る機会に恵まれます。

その他にも有ります。テイラーメイドそっくりに作ってあるのですが、良く見るとTour−Madeと書いてあります。字体もそっくりですから英語の読めない人は間違うでしょうね。

キャロウェイもそのブランドネームである、BIG BERTHABIG BIRTHあっけにとられて口が閉まりません。一事が万事、流通のリーダーであるべきデパートやスーパーマーケットでこれですから、タイで何かを買う時にはまず疑って掛かった方が良いと思います。

おわり