プロローグNO.1
素人とは何にか?

まずこの言葉の定義から決めておかなければみなさんに誤解を生ずるので決めておこうと思います。良く体験談だとか、豪遊記などが面白く、可笑しく紹介されているのを見かけます。しかし良く考えると、それらは殆ど性を売る事を生業としている、女性達との絡み合いやハプニングの話であり、所詮は金銭のやり取りの中での話しではないかと思います。多くの「遊び人達は」本当の意味での現地女性との交わりを期待し、どのようにしたらその夢を果たせるか期待に胸を膨らませているに違いないと思います。今回の掲載は現地に住む者としてこんなに楽しい事を自分だけ1人で楽しんで良いものだろうかという反省に基づいて、そっと「遊び人達」に披露するものであります。
まず一般的なタイにおける性のモラルについお話しておいた方が良いと思います。タイ人の社会は日本のそれよりも遥かに階層社会であると思います。上流社会の人間はけっして、下級社会の人間と付き合おうなどとは考えていません。だから上流階級の人々はその階級の中で、下級社会は下級社会の中での男女の交流というものが一般的で、結婚もその延長線上にあると思います。どこからが上流社会でどこからが下流社会なのかはハッキリとわかりませんがタイ人にはそれが語らずともハッキリと自覚できるものらしいです。経済の発展によって中産階級というものが台頭して来ていますがこのタイでも例外ではないようです。資本家、政治家、僧侶、軍人、などはタイではエリートを意味し、間違いなく上流社会に属するものでロイヤルファミリーはその頂点に立つ階級でしょう。
反面、工場労働者や農民など太陽を浴びて働く所詮ブルーカラーは下級社会に属すると考えてよく、上流社会の人々20%、下級社会の人々80%と言ったところ。どこの中後進国でもそうであるように上流社会の人々は日本のそれよりも遥にセックスに対する考えは固い。タイも勿論例外ではないがティーンエイジャーの中にはアメリカナイズされた思想が浸透してきて、その方面でも最近は活発のようです。我々が目指しているのは素人であって上流社会に属そうが、下級社会に属そうがそんな事はお構いナシなのですが以下の事は頭に入れて行動された方が良いと思います。
良く日本人観光客がタイ人はみんなタニヤの女性と同じであると勘違いして、バス停などで現地の女性を強引に誘ったり、デパートのセルスレディ−の胸を触ったり、或いは飛行機の中でスチュワーデスのお尻を触ったりして顰蹙を買っています。それだけで済めばよいのですが時々新聞などでそれらの人々が女性の訴えにより逮捕されて臭い飯を数カ月喰わされたという何とも情けない話を耳にします。「全てのタイ女性が性の提供者であると思ったら人間間違いである!」タイ人になり代わってその考えは不純であり失礼であると申し上げたい。

次にタイ社会の一般 的なバックグラウンドについて少々。タイは貧富の差が激しく、下級社会の80%の人々は貧しい。特に東北方面や北部山岳地方は土地に恵まれず過去の日本の歴史と同じように若い世代は都会に現金収入を求めて出稼ぎに出るのが通例でしょう。日本では昔は集団就職でありましたがタイでは縁故就職とでも言いましょうか、親類、縁者をたよって働き口を求めに上京します。始めは工場で働き、それに飽きるとウエイターやウエイトレスなどになり、やがてカラオケやマッサージパーラー、それからはお決まりのコース。
日本と違うこと、タイでこの下層社会から抜け出す方法はただひとつ。それは良いスポンサーを見つけて資本家に仲間入りすること以外にはありません。幾ら頭が良くても、コネと金が無いとそこからは抜け出せないのです。出身は一生隠すことはできませんが、お金は上層社会へと身分を押し上げてくれます。90%以上の確率で下層社会の人は死ぬまで下層社会で生活しなければならないでしょう。それをそこに生活している人が一番良く理解しています。だから今度生まれてくる時はお金持ちに生まれてくる様に寺院に生前に喜捨をして来世を願うのです。寺院はある意味では下層社会のストレスのはけ口の為に作られているのかも知れませんね。
そんな訳で「遊び人達」は田舎に行けば手付かずの女性をゲットできるのではないかと思われるかもしれも知れませんが、どっこいそれは甘い。チェンマイを始めとする大都市はそれなりに活気があるのですが、中、小都市は若い年代の多くが大都市に出稼ぎに出ているので老人の町になってしまっています。それに世間体というのが存在していて自分の生まれた所や生活の場所では身構えてしまって、そういう誘いには中々乗ってきません。トライはトライとしてやってみるのも一興かと思いますが、疲れるだけだと思います。

こんな経験があります。
パヤオという町の女性と知り合いチェンマイで待ち合わせて数日逢瀬を楽しんだ後、彼女のホームグラウンドに行ったのですが、何時になっても彼女は私のホテルには来てくれません。文字通 り膝を抱えての2日間でした。おまけに町で会っても他人の様にニコリともしません。あれだけチェンマイで愛を確認し合って濡れ合った関係なのにですよ。
チェンマイの娘はバンコックやパタヤ、プ−ケットへ、バンコックの娘は各地方へ、チェンマイ周辺の町の娘はチェンマイへといった具合です。チェンマイにはタイの娘だけではなく、隣接した国々のラオス、ミャンマー、中国からも密入国して集まってきます。メーサイはそのトライアングルに開かれた中心的な都市で人身売買が行なわれていると言う噂です。この周辺に生きている人々には国境という意識は気薄です。
タイとミャンマーを隔てる川、何と言う川の名前でしょうか(多くの人はメコン川だと思っておられると思いますが)わずか数十メートルの川幅しかありません。乾季などは水がチョロチョロしか流れておらず、渡るのに造作もありません。川の両岸に国境警備隊というものが居るわけでもないので人々の往来は比較的自由に日常的に行なわれています。中国の雲南省、ミャンマーに現在でもタイ族が沢山生活していてタイの北部に親類縁者が居る人たちもおります。
タイ東北地方はイサーンと呼ばれていて非常にラオスとの生活様式との類似点があり何と言っても殆どのイサーンの人達はラオス語を理解出来るといのは驚きであります。以上の様にそれらの人々がタイに密入国しても普通のタイ人の様に生活できる訳で、最近のカンボジア内戦の時にタイに住み着いた人々を合わせるとタイはアジアにおける国際都市 と言えるでしょう。








