パタヤに出稼ぎハローワークの女
3、ハローワークの女

タイにまさか職業安定所のハローワークがある筈がなかろう。最低賃金法や社会保険などはある。けど失業保険や労災保険はない。大企業などは定期的に大学卒業者を採用してそれなりの労働協約や社会保険などを完備しているが、その他大勢の人達は買い手市場で全くの無法地帯と思って良い。レストランなどはウエイター、ウエイトレスがやめて欠員が生ずるとまず現在勤めている人の親類縁者などから選考して急場を凌ぐ。
それでも集まらない場合は店の表に「ウエイター、ウエイトレス何名募集」というプラカードをあげる。結構これが効き目があるようで、一日に何人もの応募者が来る。私がパタヤで店を始める時に、やはりこの手を使って募集したところ1週間に3人も専門学校を卒業した女性が学校の成績証明書と履歴書を持って来社した。中には親が一緒に付いてくる事もあって、こちらとしては恐縮する限りだ。
水商売に至ってはプラカードは出していない。相手が飛び込みで応募に来たり、自薦他薦で売り込みに来たりする。5月のある日、まったく暇を持て余しビア−バーで時間を潰していた。店も真夏の暑い日でけだるいムードに溢れていて商売などという雰囲気はまるでなかった。そこに2人の女性が老婆と面接に現れる。
みるからにド素人タイ人独特の痩せ形で足が細く長い。顔は栄養失調のなりかけの様な顔をしている。でも中の中である。何か店のオーナーと条件を話している。話が付かなかったのか帰ろうとしている。店のオーナーに是非、雇えと薦める。でも2人の女性は老婆とともに別の店(オープンバー)に面接に行った。ヤバイ。

オーナーに話を聞いたところ2人は姉妹で妹(19歳)の方はこういう所で働きたくなく姉(22歳)は仕方がないから働きたいと言っている。一緒にいる老婆は母親(48歳)だそうである。今は強気で色々な条件を言ってくるが必ず戻ってくる。とオーナーは確信している。案の定、30分もするとこの3人、再び交渉に来た。今度はすんなりと姉の就職が決まったようだ。でも彼女の住む所がなく、なおも交渉は姉とオーナーとの間で続く。
仕事は明日からという事で話は纏まったようなので、どういう事になったのか聞くと、とりあえずバーの床のセメントの上に毛布を敷いて寝る。凄い決定だ。ラブハンターの私としては今日1日が与えられたチャンスなのです。空かさずママに断わって姉を呼び、「今日は俺が連れて帰るからな」と念を押した。本当は姉よりも妹の方が私の好みだけど仕方がない。
姉はキョトンとした目をしていて明らかに動揺を隠せずにいた。今日はお泊まりコース。ゆっくりと時間をかけて楽しもう。お腹が空いた。腹が減っては戦もできぬ。この姉も同じだろう。タイ料理に舌鼓を打ち、知り合いのホテルにチェックイン。腹をくくったのかベッドインは何の抵抗もなく進む。
愛撫を始める、貧弱な胸、脂気のないカサカサとした肌。下半身の茂みに指先が触れると、その森は固い木々が繁茂しつつもそれらの先にはすでに、潤いが感じられる。さあ、そろそろ突撃の時期かなと頃合いを見計らっていると、何やら耳もとで囁く。
「田舎のお父さんがね...」
「 一番下の妹が学校に行ってて...」
家の事が心配で...」
おいおい、×××する前からこれかよ!先が思いやられるぜ。この姉、男を喜ばせるテクニックはまるでダメ。フェラチオしてみろと強要するが全く応じる気配なし。恥ずかしい話、息子がイヤケをもよおし軟弱気味。昔、芸者を身請けしたダンナ、たいした精力の持ち主だなと尊敬する。イヤケを差した息子が元に戻るのは少々時間がかかるなと判断した私はナント寝ることにした。明日があるさ、急ぐ事はない、どこに逃げる魚でもないし...。

翌朝早く寝たせいか目が覚める。外はまだ暗い。幸い息子もカムバックしているようだ。まどろみの中、姉への愛撫を再開する。姉はあまり気が乗らないようだ。けど執拗に全身にキスを浴びせる。もう懲りたのだろう昨夜のようななげ呟きはない。
今だ出撃!いきり立った息子は痩せた下半身のブラックホールに吸い込まれて行く。ウーン最高!2、3回ピストン運動を開始したと思ったら姉は体を横にスーッと向け、私の息子を体外に放り出した。何だよこの女!
この姉ちょっと、クワセ者かもしれないな。という予感が脳裏を走った。処女ではない。×××を始める前に交渉を始める。このようなやり方をする女はファランを相手にした女が多い。ヨーロッパでは行為の前にサ−ビス内容と金額を決める。絶対にやってしまってから、いくらだ、高い、払う払わないというトラブルを起こさない。男女の歴史の知恵なのだろう。ヨーロッパに遊んだラブハンターならすぐこれは理解して貰えると思う。そう言う点ではアジアは曖味の世界に生きている生物、その曖味の中にエロスを感じ取る人種かも知れない。

こうなったら一刻も早くこの女とオサラバするのが得策である。いくらなんでもカラッケツでは帰らないだろうし、可哀相だ。ポケットから500バーツを取り出し姉に与える。姉はワイ(仏を拝む時に胸の前に手を合わせる姿)を結び、涙をふきながら部屋を出て行く。送らないでいいかと聞くと、送ってほしいと言う。送るといってもどこへ送るんだ。ビアバーと言う。ここで寝ていれば涼しく、快適に寝ていられるものを...。
おわり








